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次世代P.T.の設計:
ミドルダメージの毛髪は、カラーやパーマの副作用により、マトリックスケラチンの一部が損傷を受けて流出します。そのために、毛髪内部にアミノ酸やセラミドなどの保湿因子や油分を保持できなくなってしまい、特に毛先などにバサバサ感などを伴う乾燥状態が進行します。このような髪には、第1に保湿因子や油分を保つ支持体のタンパク質としてマトリックス由来のガンマー(非結晶)ケラチンを補給する必要があります。このタンパク質の働きにより、図に示しました種々の毛髪成分(低分子ポリペプチド、天然保湿因子)や水が保持され、現状のダメージが補修されるとともに乾燥や紫外線などのよるダメージの進行を止めることができるのです。
ハイダメージの毛髪は、ミドルダメージよりさらに損傷が進行してハイポーラスな状態にあり、毛髪内部まで乾燥状態になりやすい状態になっています。また、ブリーチの作用によりメラニンホール(メラニンが溶解してできた穴)が内部に無数に存在します。これらの穴を埋めるのは結晶性のケラチンであるアルファーケラチンを用いて穴の内部に疎水性のケラチンの塊を作り、内部から補強しなければなりません。
そして、アルファーケラチンの周りをガンマーケラチンと種々の毛髪成分(低分子ポリペプチド、天然保湿因子)が水を保持する構造体(擬似毛髪)を作ることにより、乾燥や紫外線などによるダメージの進行を止めることができるのです。ただし、ハイダメージ毛の場合、ミドルダメージの場合よりも多くの油分の補給も必要となります。
また、カラーやパーマのように科学処理したダメージ毛髪には、施術後のリンスにより細胞膜複合体(CMC)も流出してしまうことから、毎日の洗髪で内部タンパク質や油分の流出が進行しやすくなっています。したがって、補修を目的としたトリートメントを設計する場合、CMC成分を補給することも大切です。CMCはコレステロールや遊離脂肪酸などの脂質セラミド、そして脂質に馴染みやすいタンパク質からなっています。
ということから次世代P.T.は高分子ケラチンが重要ということです。 |
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